shilog

ログです。

以前から「へうげもの」が面白い面白い言ってて。
言ってる割には時代背景だとか茶道の知識だとかさっぱり持ってなかったりするわけで。
脳内年表には
本能寺→関が原→島原の乱:ぐらいの内容しか書いてないわけで
(細かい出来事知ってるには知ってるけど歴史的序列がわからない)
あと、「この時代、文化面では千利休茶の湯を大成させた」みたいな教科書的一文があるくらい。
これじゃいかん*1、と思って最近作品絡みの本だとかビデオだとか鑑賞しておるわけですが。
例えばここなんか参考にしながら。

で、今日は三宅孝太郎『戦国茶闘伝 天下を制したのは、名物茶道具だった』(洋泉社新書)読了。

人物の茶、道具への思いを軸に1人1人順に書かれているので
知識の無い人間にも人物像が理解しやすい。
松永久秀やら荒木村重やら結構な事やってたのなこいつらと苦笑したり
高山右近の今後の苦難に心痛めたりしながらも
へうげもの、人物解釈は割と一般的なのかな」との思いを感じ始めた頃
古田織部の項を読む。


そんなわきゃないわなあ(笑)
普通秀吉の茶杓と自作の物とっかえたり本能寺で目真っ赤にして名物掘り返さんわなあ。
ただ、武功に対しては無欲で忠実に仕える男、って部分は割と3巻現在の左介とかぶるな。
そこからどうなるかはまだ解らんけども。
それにしても、「へうげ」での
一応の歴史的事実から行間をイースト菌で膨らます勢いの凄まじさよ。


で、この作者が書いた同テーマの小説を見てみようか…と思って本屋へ。売ってない。
気が付いたら全然違う本買ってた。安部公房「R62号の発明・鉛の卵」
買い物行って当初の目的を見失うのは良くやりますが。特に本屋では。
以前は本屋で短編見かけなかったから、つい公房を。
いままで店頭じゃ砂の女箱男ぐらいしかなかったしー。(大体はamazon辺りで買ったけどね)

*1:マンガとしては十分に面白いので知識とか必要ないっちゃ無いんですが