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朝、寝ぼけた目を擦って擦って起きる。寝ぼけた頭を殴って殴って気合入れながら着替えに袖を通す。手帳やら車のキーやらを探して探してポケットに入れようとすると昨日洗ったばかりのはずのポケットの中からひも状の黒い物がニョロニョロと。おやついに眠っていたマジシャンの才能が開花したかそれとも服に住み着く類の寄生虫が卵でも産んでたかと引っ張り出してみるとヘッドフォン。洗っちゃったよ。プレイヤー本体はちゃんと出してあった。なによりである。確認に適当な曲聴いてみたけどそれほど異常もなさそう。なによりである。僕の耳がバカなのかもしれないけれどいろんなバカは幸せに生きるための資質の一つなのでそれはそれでなによりである。