shilog

ログです。

じゃあメイド服を着たグラントが大量に「コノフクカワイーナー」「ボクオトコノコダヨー」とか言いながら襲ってきたらどうしますか。もちろん両手にはプラグレ。

ぺ・の人が1年で紙くずになる箱LIVEのゴールド会員権を10年ローンで買ったそうなのであまりの不憫さに対戦をつきあう。とりあえず最近小ブームであるHalo3でSlayer。さすがに良く判らんうちに終わる。コロシ愛はもう少し慣れてからだな。その後キャンペーン1章。4人がかりでやるノーマルは常に平常心でいられる。自然な心で進めば何の問題もなくクリアだ。次人数多い時はもう少しランク上げた方がよさそうね。緊張感が無い。


LEFT4DEAD。
どうしてこんなことになってしまったのか。

過酷な戦いだった。開始後徐々に口数は減っていった。ゲームのルールに対するうまい解答が得られないままプレイヤーは疲労、眠気をためていった。
プレイヤー同様、キャラクターの限界も近かった。
怒りが諍いを生んだ三日三晩消火されない山火事のきっかけがほんの一本のマッチであるように、きっかけはいつでも小さなことだ。この銃は俺が使うとかこの爆弾をよこせだとか。そこから、以前誰かの銃弾で右手に傷がついただの、いつもブーマ液ぶっかけやがってだの吊られてるの下からニヤニヤしながら見てんじゃねえ、などと罵倒が続いた。どうにかしなければ、といった感情の中に「どうにもならねえよ」という感情を発見した。遠くから奴らの喉の奥から絞り出したような咆哮、むしろ雑音がきこえる。この先に起こりうる状況を皆想像させられた。それらが弾倉、撃鉄となっている。あとはトリガーだ。
そんな状態で、ルイスとフランシスの肩がぶつかった。


あらゆるところでゾンビのようになった細菌感染者に襲われた。見方に覆いかぶさる敵を殴り飛ばし、貯水タンクの上からよだれ野郎が垂らしている長い舌をつかってハンマー投げもした。毒ぶくれデブ野郎はデオドラントスプレーの大量噴霧後にライターで爆発させた。なんかでかい奴からは逃げた。逃げたら殴られた。殴られたら吹っ飛んでった。でかい奴は小さくなった。両手はビル屋上のヘリにしがみついている。足元はビルの谷間を不安げに揺れている。でかい奴はこちらを倒したと思ったようで去っていった。問題は去った。が、畜生。腕の力はもう限界だ。このまま力尽きたら、この病院ビルの屋上から真っ逆さまだ。どのくらい落ちるんだ?・・・確かこのビルは工期3年ぐらいかかってた。3年というと、ええと・・・一年三百六十五日だから・・・年1000キロで3000キロぐらいか恐らく。3000キロか。時速300キロの鉄道でも10時間かかるぞ。何だ結構余裕あるじゃねえか。10時間、どうする、今後のこと考えるか?どうせなら一山当ててえな。一億ドルぐらい稼いでビル建てんだよ。そしたらこんな病院なんか軍に軽く頼めばミサイル一発撃ってもらえらぁな。そんで俺は奇病を根絶した英雄でよ。もう女なんて引きも切らねえじょうたいでよ。それで、ああ・・だめだもう左手限界。フランシスは静かに左手から力を抜いた。下方向に重力加速度。落ち始める人の塊。大丈夫まだ10時間ある。その間にゆっくり一攫千金の方法を考えればいいんだ。OKまずはひと眠りするか。風の音がうるせえけど。まあ細かいことは起きてからな。おやすみ。
フランシスは夢の中で「着地する時どうしよう」と悩みぬき、そのまま目を覚ますことはなかった。