shilog

ログです。

太宰治が生誕百周年だとかをそこここで偶に見るのでなんとなく読みたくなってみてね。青空文庫人間失格拾ってちょっと読んでみた。久しぶりに読むとどんな感じかと思って。十数年ぶりですかね。
まあ自覚として常日頃より自分は内面的成長の割と薄い人間だという感覚を持ってはいるのだがさすがにこう十数年という月日は人を変える。大河幕末漫画も十数年あれば関ヶ原から始まってだいたい化政文化あたりまでは辿り着いてる。それに比して質量的成長は目覚ましいものがある基礎代謝低下の賜物。さてあの頃の自分と来たらば神経剥き出しで触る者皆俺を傷つけるのだがこれは自分がこのようであるからでありなんとかならぬかなあと日々思い悩んでいたものだからこの本を読んで随分と入水する相手を探そうと思ったりしたもんだが思わなかったものだが。そんな自分も今となっては憂いのダーティサーティであり作中主人公の前半部分は年下になってしまっているのでお前などお家に帰って泣いてろと一喝の下に退散せらるるぐらいの非情な迫力を否そこまでは持ち合わせておらんけれども、まあさすがに十代の頃ほどにセンシティブでセンチネルではないので全部のページから棘が生えてる的な当時の印象とは程遠いがいや逆に今読んでも文字がナイフに見えるほどタングラムでシンデレラアンバーだったら俺は作家を目指すしかなかったのかもしらん。目指したことはないが。まあそれなりに年を取ると年相応には足りないにせよそれなりに僕はここにいてもいいんだとか言っておめでとうおめでとうと拍手されなくても生きていけるもんだねっていうね。してみると俺もそれなりに生きているんだなあ。生きているからおどろんぱー。歌って歌って。興味無かったけど、破、見てみようかしら。


でも今をとても平坦に生きてるのは感動も少ないと言えば少ないのでまあトレードオフ