shilog

ログです。

ただの木組

お盆ですが、まあ、働いていました。
多少の休みは単発でとりながらも。トータルでは、それはもう、馬車のように走り回っていました。
馬車のように。
うん、僕は馬ではなかったので、息を切らして体力を削って炎天下の下を駆けずり回る必要はなかった。
かと言って僕は御者でもない。馬を元気に走らせる為に、道をそらさせない為に、疲れに負けさせないために、心をすり減らす必要もなかった。
無論お客である事もない。馬車に対して積極的に関わるとはいいがたい存在だが、お客がいなければ馬車は走るべき方向をなくす。目指すべき時をなくす。つまり、馬車が馬車である事を続けていられるのは乗るものがいるからだ。


翻って、僕は馬車だ。馬のように必死でもなく、御者のように胃も傷めず、客のように明確な意思もない。ただの木で囲まれた車輪付きの部屋だ。ただ車輪が回るに任せ、馬にひかれて移動する木組みの小部屋だ。そんな存在が、なぜ、馬車を名乗れる?



まあつまり、なんちうか、キャンピングカーで移動しながら長期休暇とか楽しそうだなっていう話でいいんじゃないかなっていう事です。