shilog

ログです。

Fallout3

最終段階。鋼鉄兄弟仁義部隊がステイツの夢をもってして共産主義どもを焼き尽くしてあとは父の遺志を継ぐか否かと言う事で。別に国家僭称機関が気に入らなかったわけであって鋼鉄帝国もそれほど信用に足るかと言われればあれほれこりゃ。ということでラストの選択でゴネてたら時間切れらしくドカンと自分ごと爆発してそのまま流れエンディング。えーーー!
まあ直前データで多少他の行動も選択できたので3個程エンディング見られた。それぞれ違う結末を産む行動ではあったが、その先を見ると人々の対応は変わっても世界は続いていくという当然の事実を提示されるだけで、少々肩透かし感を感じなくも無かったが、重要なのは自らがこの世界を生きる上で何を求め、何を見て、何を聞き、何を思い、何をしたのかと言う事であって。それで姿を現した現実は結果でしかなくそれがいかな物であろうと人々は受け入れるしかなくその上に日々の営みを積み重ねていくのだ。世界はそれでも変わりはしないのだ。結局 show must go on なのだ。

さて、そういう訳で。Vault101からの旅人はまわる地球のその片隅で旅を続けるのである。しかし今居るこの土地の殆どは廃墟と荒野で覆われている。一人で歩き続けるのは少し寂しいと感じお供を連れる事にした。名前はフォークス。研究施設で長きに渡って囚われていた所を通りすがりに助けた所、随分と感謝されたらしく恩返しをすると言ってきかない。この世界を生き抜くための「実験」の影響で多少ガタイが大きくてインパクトハンマーな顔をしているが話してみると意外なほど知的で、なによりいい奴だ。待っていろといえばいつまでもその場にいるし、「周囲に気を配れ」と言うが早いか地雷を踏んで「イーターイー」などと呻いたりするなどまったく可愛い所もある。それでも足は平気だし予備の重装備を幾らでも担いでくれるタフガイだ。こいつの同属は一般的に知能が低く、殺害と略奪を生活の糧としているため、行く先々で様々な誤解を産む事もあるだろうが、それはそれでかまわない。初対面ではその異相に銃を構えられても、2度目からは手を振ってもらえればいい。こんな一分後にも後ろから撃たれる様な世界を生きていくのには甘い考えかもしれないが、こんな世界だからこそお互いの本質を見せ合う事も必要なんじゃないかと思うんだ。それが生きていくという事ではないんだろうか。
次は何をしようか。まだ見ていない集落も商業都市もある。そこで人々が何をしているのか知りたい。死んだ女性兵士が欲しがっていた公文書を手に入れて餞にしてやるのもいい。それとも治安維持に力をそそぐか。
とりあえず今日は家に帰ろう。不発弾の周りに家や店を乱雑に組み上げ壁で囲んだ醜い町。この世界のミニチュアのような町に俺は住んでいる。少し長く眠ろう。多分起きるとフォークスが側でぼんやり立っている。お手伝いロボは朝の挨拶に続いて笑えないジョークを言う。そして俺はロッカーからパワーアーマーとプラズマライフルを取り出し、淀んだ空を見上げながら今日もメガトンの門を開くのだ。ただ、生きていくために。